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算命学で見る格法の出し方と格の意味をわかりやすく解説

算命学では、人の「命式(めいしき)」からその人の性質や生き方の傾向を読み解きます。

その中でも重要なのが「格法(かくほう)」、つまり“格”を見つける方法です。

格とは、命式に表れる宿命的なパターンのこと。

人生の方向性や適した環境、発揮しやすい才能などを読み解くカギとなります。

ポイント:「格」は善し悪しを判断するものではなく、「自分らしく生きるための設計図」のようなもの。

格を知ることで、自分に合った選択や行動がしやすくなります。

格法の種類と分類

算命学における格法は、大きく分けて2つの視点から分類されます。

上格・中格・下格(伝統的な格の区分)

命式における**守護神(しゅごしん)**の配置により判断される、伝統的な三分類です。

  • 上格(じょうかく):守護神が天干にあり、命式のバランスが良い。
  • 中格(ちゅうかく):守護神が蔵干にあるが、調整力が高く安定。
  • 下格(げかく):守護神が命式内に見当たらず、自力でバランスを取る必要がある。

従化五格や一気格(特殊構造の格)

命式の偏りが極端な場合に成立する特別な格です。

  • 従生格:日干が他の干支から生じられる
  • 従財格:日干が他の干支を剋す
  • 従官格:日干が他の干支から剋される
  • 従児格・従印格なども存在
  • 一気格:すべての干支が同じ五行・同じ十干で構成される、非常に珍しい格

命式から格を出す基本ステップ

守護神を見つける

命式の中心は日干(にっかん)と月支(げっし)です。

この2つの関係性から「用神(ようじん)」と「忌神(いじん)」を決め、そのバランスを取ってくれる要素を守護神と呼びます。

例:日干が「甲(木)」で月支が「戌(土)」なら、守護神は「水」や「木」になる可能性があります。

天干・蔵干をチェックして格を判断

次に、命式内に守護神がどこに位置しているかを確認します。

  • 天干に守護神がある → 上格
  • 蔵干に守護神がある → 中格
  • 守護神が命式内にない、または力が弱い → 下格

これは守護神の力の強さ=人生のバランス力と見るための判断材料になります。

従化五格や一気格の判定ルール

以下のように命式が極端に偏っている場合、従化五格や一気格が成立します。

  • 日干がすべての干支を剋す従財格
  • 日干がすべての干支を生じる従児格/従生格
  • 日干がすべての干支から剋される従官格
  • 命式全体が同一の五行で構成一気格

こうした命式は強い個性や運勢を示すため、従来の三格(上・中・下)とは別軸で見ます。

各格の特徴と開運・注意点

上格の特徴と開運法

  • 特徴:安定志向、周囲との調和を大事にする。運気も比較的穏やか。
  • 開運法:無理に大きな変化を求めず、安心・堅実な環境で能力を発揮。
  • NG行動:変化を恐れて何も挑戦しないのはNG。守りすぎ注意。

中格の特徴と開運法

  • 特徴:人間関係や組織の中で活躍。調整能力に優れ、状況対応力が高い。
  • 開運法:チームワークや協力関係を活かす仕事・環境が吉。
  • NG行動:自己主張を避けすぎると存在感が薄れる。適度な主張を。

下格の特徴と開運法

  • 特徴:自力で道を切り開くエネルギー型。個人主義・挑戦者タイプ。
  • 開運法:独立志向、クリエイティブな仕事や競争の場で輝く。
  • NG行動:無謀な挑戦や孤立に注意。サポートを求める姿勢も大切。

従化五格・一気格の特徴

  • 従財格:財運に強く、ビジネスやお金に縁がある。器の大きさが試される。
  • 従官格:規律や組織との関係性に強い。公務員やリーダー職向き。
  • 従生格:育成・支援型。教育やカウンセリング、母性的な力が強い。
  • 一気格:強い運勢・集中力があるが、使い方次第で吉凶が分かれる。

実例で練習する

ここでは架空の命式をもとに、実際に格を出してみましょう。

上格・中格・下格の判定例

命式例:

  • 日干:甲(木)
  • 月支:亥(水)
  • 他の干支:子(水)、癸(水)

→ 守護神である「水」が天干にある → 上格

別例:

  • 守護神が蔵干にしかない → 中格
  • 守護神が見当たらない/弱い → 下格

従化五格・一気格の判定例

例:

  • 日干:丁(火)
  • 他の干支がすべて金 → 従官格

例:

  • 命式がすべて「木」五行 → 一気格(木局一気)

まとめ

算命学における「格法」は、命式の中にあるパターンや偏りを読み解き、自分の本質や適した生き方を理解するための大切な技法です。

  • 上格・中格・下格は「守護神の強さ」からバランスを見る
  • 従化五格や一気格は「命式の偏り」から特別な運勢傾向を読み取る
  • 重要なのは、「良い格かどうか」ではなく「その格をどう活かすか」

自分の格を知ることは、自分に合った人生の選択を後押ししてくれる大きなヒントになります。

ぜひ、自分の命式を確認しながら格を見つけてみてください。


※参考資料:note(ノート)算命学 ねうし まりアメブロ記事金烏玉兎庵

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miyu

スピリチュアルと占いを愛する「miyu」です。blogを通して、心に寄り添うメッセージをお届けしています。あなた本来の輝きを導き出すお手伝いができたら嬉しいです。

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